王道転校生を教室に連れていくだけの筈がどうしてこうなった

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  コンコンッ 「失礼します」 「失礼しまーす」 ガラッ 「「……」」 「失礼しましたー」 ガラッ ………なっ、何で…… 何でもう既に、王道転校生くんらしき素晴らしの黒マリモが職員室に居んのっ!? 思わず疾風と数秒見つめ合ってから、その後職員室出ちゃったじゃんっ! しかも、開けた途端に騒がしい大音量が聞こえてきたし…! 閉めたら聞こえなくなったけど…ビバ防音っ☆ ……じゃ、なくてっ! なんかめっちゃアンチっぽそうなんだけどっ…! 俺、うっさいのとか…話を聞かないような人種とか、ホントもうマジ勘弁なんだけどっ! うわー…もう、マジ帰りたい。 「…御草…アレ、何?」 「人間じゃね?多分。それか…宇宙人、…ではないとイイナ。 人間希望。てか、普通の王道転校生を希望するよ、俺は」 あれじゃ、限りなく無理に等しいだろうけど…。 信じる者は救われるっ!…かも知れないし…。 「……はぁ…。面倒そうな…」 「このままバックレちゃう?」 「そうしたいのは山々だが…そうしたら星宮が煩いだろ」 ですよねー。 それに、疾風って何だかんだ真面目さんだもんね。 任されたからにはちゃんとやるよね、君は。 って事で、真面目なママに従って、ボイコットせず再び職員室のドアを開ける俺。 嫌な事にも、立ち向かってこそ大人になるんだっ…! 大人になれ、御草っ…! とか馬鹿な事を考えながら再び職員室の中へと入る。  
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