恋心

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どうしよう・・・・ ぽんたに逢えるんだ。 初めて電話した時、凄くドキドキした。 逢うなんて、信じられない。 私に、逢いたいって言ってくれた。 どんな気持ちで、私に逢いにきてくれるんだろう・・・ ぽんた? ドキドキしてますか? 「もしもし。どこらへんかなぁ。もうすぐ着くと思う。」 「うん。わかった。今、道路歩いてる。私しか歩いてないからすぐわかると思う。」 「わかったぁ。ん?あーおったおった。そっち回るわ。」 あの車かなぁ? 電話を切ったとたん、やばいくらい緊張してる。 私の横に車が止まった。 運転席を覗き込むように、ご挨拶。 「お疲れ様でしたぁ。」 「おつかれー。こころぉ???」 私の顔を覗き込むぽんた。 「こころぉ、顔みせて。」 「恥ずかしいから、みるなぁ・・・・」 「なんでやねん!顔みに来たんやっちゅうねん!」 「だーーーーーーって!化粧してないし・・・。」 「こころぉ。はじめまして。」 「はい・・・はじめまして。」 「あーあーっ。逢っちゃった。凄いドキドキしてる。こころは?」 まともに、顔をみれない私。 「なんで、外ばっかりみるねん!顔みせろーーーぉ。」 「あんまり、みたら、がっかりするから見ないでよ。」 「そんな変わらんで。写真と。可愛いで。」 「かーーーわいくなーーーいってば!」 「俺が、可愛いゆーてるねんからいーの。」 ぽんたの顔を見た。 だめだ・・・・・・ 目を会わせられない・・・ 「こころ、どうしたん?」 思わず、ぽんたに抱きついてしまった。 こうすれば、顔みなくてもいいよね? てか・・・・してること大胆ですから・・・・・; 自分でも信じられない。 何やってるの!! ぽんたが、抱きしめ返してくれた。 あったかい・・・ ぎゅーーーっと、体が締め付けられる。 言葉はなく、ただ二人抱きしめあった。 心のスキマを埋めようと、飛ばした風船を見つけてくれた。 お互い特別なモノなんて、いらない・・・ ただ、心のスキマを埋めあえたら・・・ 「こころぉ?好きぃ?」 「うん。」 「いいよったぁ、いいよったぁ。(≧▽≦)」             「・・・・(--;)ぉぃ」 どれくらい抱きしめあっただろう・・・ ぽんたのぬくもりが、体に伝わる。 そんなに、悪い人じゃないよね? この日、二人は、メル友じゃなくなった。
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