飛ばした風船

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なんとなく寂しくて、誰かと話したくなった。 特別、話したいことがあるわけでもないけれど・・・ 話し相手をしてくれる友達もいない・・・ 手紙をつけた風船を飛ばしてみよう。 いろんな思いを込めて、風船を飛ばした。 誰かが見つけてくれますように・・・ 風船を飛ばして、何日かが過ぎた。 誰にも、届くことなく割れてしまったのかもしれない。 いつもとも変わらない一日が終わろうとしている・・・ よく人は「楽しい事ないかな・・・」って言うけれど、「楽しいこと」なんてないんだよね。 その時、その瞬間をどれだけ自分が、楽しめるかで一日が変わる。             でも、一人じゃつくれないでいる私と少しだけその「楽しみ」を 作れるように、風船を飛ばした。 心地よい風に乗り、一通の紙飛行機が飛んできた。                  はじめまして。        もしよかったら、僕とメールしませんか? 毎日が楽しくなるようなメールになればいいですね。         ぽんた     ちゃんと、風船が割れずに届いたんだ・・・ そう思うと、少しだけ心のスキマが小さくなったような気がした。顔も、声も、何も知らない相手からの手紙なのに、どうして こんなに、愛しく思えるのだろう・・・・・。 ぽんた   かぁ 可愛い名前だなぁ。 どんな人なんだろう・・・。 私が飛ばした風船を、見つけてくれて紙飛行機を飛ばしてくれた。 ありがとう。
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