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俺の不機嫌そうな表情を見て、ゴメンゴメンと謝られる。
ジーク「まぁ、一番の理由は“好奇心”なんだけどね。
悪気はないよ」
椿「そーですか。ま、勝手に探ってみろや。
疚しいことなんてこっちにはないから、知ったところで呆気ないだろうけど」
今のところの秘密は俺たち三人の本当の種族だけ。
バレることはおそらくない。身内は話すことはないだろうし、要とサーシャも吹聴する性格ではないはずだ。
バレたところで問題になったら国外に出ればいいし。
ジーク「機嫌を損ねたお詫びに良いことを教えてあげるよ。
今日の昼食は食堂を利用しない方がいい。会長と風紀委員長はそこで君達を待ち伏せするみたいだから」
椿「マジか。待ち伏せとかどんだけ必死なんだよ…
まぁ、ありがとな、ジーク」
ジーク「いえいえ。じゃ、そろそろ席に帰るね。
君の年下の家族達に睨まれてるし」
ジークの視線の先には教室のドアのところに立っているリアとリオン。
なんか、ジークを睨んでるな。
椿「二人とも、早くこっちに来な」
リア「…兄さん、ジークさんになにか言われたの?」
リオン「お兄ちゃん、何だか話してて機嫌悪そうだったし…」
…あぁそれでか。心配してくれたってことか。
椿「何でもねぇよ」
誤解を解くために二人の頭を撫でた。
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