夏休み前は落ち着きをなくすよね

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俺の不機嫌そうな表情を見て、ゴメンゴメンと謝られる。 ジーク「まぁ、一番の理由は“好奇心”なんだけどね。 悪気はないよ」 椿「そーですか。ま、勝手に探ってみろや。 疚しいことなんてこっちにはないから、知ったところで呆気ないだろうけど」 今のところの秘密は俺たち三人の本当の種族だけ。 バレることはおそらくない。身内は話すことはないだろうし、要とサーシャも吹聴する性格ではないはずだ。 バレたところで問題になったら国外に出ればいいし。 ジーク「機嫌を損ねたお詫びに良いことを教えてあげるよ。 今日の昼食は食堂を利用しない方がいい。会長と風紀委員長はそこで君達を待ち伏せするみたいだから」 椿「マジか。待ち伏せとかどんだけ必死なんだよ… まぁ、ありがとな、ジーク」 ジーク「いえいえ。じゃ、そろそろ席に帰るね。 君の年下の家族達に睨まれてるし」 ジークの視線の先には教室のドアのところに立っているリアとリオン。 なんか、ジークを睨んでるな。 椿「二人とも、早くこっちに来な」 リア「…兄さん、ジークさんになにか言われたの?」 リオン「お兄ちゃん、何だか話してて機嫌悪そうだったし…」 …あぁそれでか。心配してくれたってことか。 椿「何でもねぇよ」 誤解を解くために二人の頭を撫でた。
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