夏休み前は落ち着きをなくすよね

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…さっきの、男の俺がニャーーーーンってちょっと気色悪かった、まる 気分を害した方、ごめんなさい。猫チョイスしたこと、少し後悔しているから、石は投げないで。 とか現実逃避していたら、俺を捕まえた女子が可愛い言いながらあちこちを撫でてくる。 椿「ニャァァ!?(って、ちょっ、うぉぅっっ!?ちょいとっ!?アンタッ!!どこ触ってるんだ!!)」 「うわぁぁ!!フワフワだ!!可愛いねぇ~…おや?君は雄なのかい?」 ぬぉぉぉ!?その手、下ろさんかぁぁ!! 椿「フシャーー!!」 ガリッ 「痛っ!?」 俺は猫の鋭い爪で攻撃、逃亡を図った。 椿「ニャー!!(逃げるが勝ちだ!!)」 俺は取り敢えず、女子の視界に入らないところまで駆け抜けた。それはもう、必死で。だから、 「あーぁ、行っちゃった。もっと撫でたかったのになぁ… あーヤバ、授業始まってるじゃん。魔法薬草の教室ってどこだったかな~?生徒たち、怒ってないと良いのになぁ~」 …と言う女子の呟きでさえ、その時の俺は聞き逃してしまったんだ。 ――――――――――――― ―――――――――――― ―――――――――― あの後、俺は気配を完全に消してうろちょろしていた。そうしたら、学園内にある中庭にたどり着いた。 休もうと思い木陰に入ると、 『アンタ、見ない顔だな』 …木の上か。見上げると、 椿『なんだ、ただの猫又か』 濃い茶色の毛並みで尻尾が2つに別れた猫が、優美な態度で木の枝にいた。
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