5317人が本棚に入れています
本棚に追加
勇者(笑)が帝になるかならないか少しだけ興味がある。
マリアに聞いてもいいが、アイツは今忙しいので聞かない。
椿『教えてくれるか?』
姐さん『ふむ、いいだろう。
勇者、ユウ=カミヤは人類の中で最も魔力を多く有し、属性も多い。
そこを注目した龍の翼のギルドマスターである水帝が、少年を帝に推している。
全帝率いる帝たちは反対していて、王妃と第2王女は少年が帝になることを賛成している』
それは以前マリアから聞いた。しかし…
椿『その対決はどうなったんだ?』
姐さん『ふむ。王妃は権力を使って、反対していた帝たちを黙らせたよ。
肩書きを多く与えた方が勇者としていずれ魔王討伐の旅に出たとき、役に立つからと言ってな。
そしてついに今週の…この学園の夏休み初日に、城で帝の任命式が行われるらしい。
そこで新たな帝の名が与えられるが、それはまだ国王の胸の内にあるから、新たな帝の名称は分からんな』
椿『ふーん…結局、あいつが帝になるのか』
アイツがねぇ…
まぁ、帝が具体的にすることは詳しく知らないけど、取り敢えず…
椿『任命式、見に行こーっと!』
姐さん『ツバキは城に入れる身分を持っているのか?』
俺が龍の始祖であることを明かしたら、簡単に入れる可能性はある。
なんせ、この国では龍を祀っているからな。
でも…
椿『身分を明かして入る訳じゃねぇよ?
城に入り込める力を持っているだけだ』
最初のコメントを投稿しよう!