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姐さん『その“当たり前だろ?”みたいな顔ができる理由が知りたいねぇ…
なら、私も任命式の時は連れていってくれるかい?それが報酬だよ』
椿『分かった。
任命式がある日の朝にここに迎えに来る』
姐さん『待ってるよ』
椿『あぁ。じゃあ、またな』
俺はそろそろ時間だと思い、その場を後にした。
~姐さんside~
姐さん『ツバキ…この前、編入した特待生の少年の名前も、同じような名前だったねぇ…』
噂ではなかなか癖のある生徒だと聞くけどねぇ…
風紀委員長に腕相撲なんかで勝負を挑み、自分の手首を脱臼させて動揺を誘って勝つという、あまり賢いとは言えない作戦を実行したり…
しかし試験の筆記試験では過去最高得点を叩き出すし…
生徒会にも風紀にもつかず、それで周りから少し孤立しているのに気にしない態度。
姐さん『確か、プラチナブロンドの髪に金の瞳らしいねぇ…
人間が猫に化ける魔法なんて、あったかな?』
遠い昔、そんな魔法があったような気もするけど今はもうない。
姐さん『まぁ、次に会うときに何か分かるかもしれないねぇ…』
次にここにやって来るとき、あの子はどんな姿でやって来るんだろうね?
~姐さんside.end~
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