夏休み前は落ち着きをなくすよね

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~椿side~ 姐さんと別れてしばらく校内をうろついた俺は、授業が終わりそうになったので教室に戻った。 教室を出て結構時間は経っていたはずだけど、教師らしき姿は見当たらない。 フラスコいじりに夢中になっているジークのとなりにそっと腰かけるが、全くこちらに気づかない。 邪魔するのは悪いと思ったので、ボーッと過ごした。 …そういえば 交配させて作った毒花の使い道はどうするべきか… それと、寮長にかけた呪いの効果はどうなってんだろう… ま、時間がたてば消える呪いだし、寮長死亡説を聞いた記憶もないし、いっか。 それに今日の晩飯、何にしようか… 等と、下らないことを考えていると、いつの間にか授業終了の鐘が鳴った。 午前中は補修、午後からはもう俺は帰ってもいいようだ。 試験上位25名のみの特権だ。 勿論、残って午後からの補修を受けてもいいらしい。 しかし俺は帰る。 椿「ジーク、授業はもう終わったぞ。俺はもう帰るから、フラスコ返せ」 ジーク「え?…えぇっ!?もうそんな時間? …結局この中身の正体が分からなかったし…ツバキ、コレ僕にくれないかな!? どうしてもこの赤い物質を突き止めて、自分でも作れるようにしたいんだ!!」 こういうのって、研究熱心?知識探求?その他? ま、どれでもいいけど。 ついでにフラスコも別に俺にとっては必要なものでもないし。 椿「ドーゾドーゾ~。好きに使え。 でもぶっかけて良い相手は勇者だけだからな~」 ジーク「え、王女を敵に回せってこと?」 椿「ジョーダンだよ。 でもそれ、殺傷能力は(多分)無いから。 殺すつもりはないけど、滅茶苦茶スッゲー腹立つ奴にかけるのにもってこいの一品だ」 ジーク「分かったよ。ありがとう」
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