夏休み そのⅠ

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皆さん、おはようございます。 現在の時刻は6:00 夏休み初日からこんなに早起きするのには、理由があるんだよね。 椿「なに着ていくかな~。行き先は城だからな、やっぱり正装じゃねぇとダメかな?」 今日は勇者(笑)の帝就任式。 国民に発表するのは明日らしく、今日はお偉い貴族サマ方に対してのお披露目をするらしい。 後、帝としての名前を決めたりする。 普通は炎帝とか風帝とか、属性が名前に使われるけど勇者(笑)の場合はどうなるのやら。 それを知りたいし、何よりも城の中を見てみたいのでこっそり侵入しようと思います。 椿「姐さんも連れていくから猫姿の方がいいか? でもあの姿だといざという時は戦いにくいしな~」 色々考えた末に、結論として出た考えは、 椿「コレでいっか」 真っ黒なコートを着た俺、完成。 リオンと初めて出会ったあの奴隷市場に着ていった、某13人で構成された組織のコスチュームを着用している。 リア達には俺が朝早くから外出することは、昨夜に伝えた。 一応メモを残して部屋を出ようとしたら、 リア「兄さん…」 リオン「お兄ちゃん…」 椿「リア、リオン…どうした? まだ寝てて良いんだぞ?」 リアの瞼は眠たそうで、いつもの半分も目が開いていない。 リオンもアクビをしたのか、目が潤んでる。 リア「兄さん…今日、お城にいくんだよね? 気を付けてね」 椿「あぁ」 リオン「王様に喧嘩を売っちゃダメだからね」 椿「あぁ」 二人はギューッとしがみつき、俺を見上げ、 リア&リオン「いってらっしゃい!」 椿「…いってきます!」 頭を撫でてやってから、俺は転移で姐さんのもとに移動した。 …上目使いの二人、めちゃくちゃ、超、ウルトラ、可愛かった!!
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