夏休み そのⅠ

9/44
5316人が本棚に入れています
本棚に追加
/623ページ
あー…ホント、気付かなかった。 椿「もう少し優しく声かけろや。 …で? なんで要がここにいるんだ? あと、なんで俺だとわかった?」 今の俺、顔をフードで隠してるし気配も隠してるのに、なんでバレたのやら。 要「一応、俺も異世界から召喚(巻き込まれ)されたからな。 それに勇にどうしてもって駄々こねられたし。 それで正式に招かれた。 椿だとわかったのは、こんな状況で呑気にアイス食べるやつなんて、お前くらいだろ。 それに気配を消していようが、姿は見えてるし」 そういうものか。 椿「じゃあさ、お前のその頭、何?」 ずっと気になっていた、要の頭…というか髪型。 椿「ボッサボサだな」 ピシッ!と、アイスの棒でボサボサのモサモサの頭を指す。 それで要は恥ずかしそうに手で髪をすこうとしているけど、引っ掛かって意味がない。 椿「もしかして、寝坊か?」 それで寝癖を直さずに来たとかw 要「…」 無言は肯定。つまりは 椿「…え、マジで? 意外」 要は約束とか守りそうな性格なのに。 椿「昨日の夜、サーシャとニャンニャン… 「してねぇ!!」 …そうですか(。-∀-)ニヤニヤ」 要「だからしてねぇって!! 昨日は… 「お前ら、さっきからボソボソ話して、いきなり叫ぶなヨ!! ぶっ殺すぞ!!」 怒鳴り声の方を見ると、 な、なんということでしょう! 不審者のオジさんが、俺と要に、その危なっかしい銃口を向けているではありませんか!! 絶体絶命だー 銃口がギラギラ光ってて、コワイヨー
/623ページ

最初のコメントを投稿しよう!