夏休み そのⅠ

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光帝「さて、全帝。 ツキ君は結局無傷ですし、私たちはどうすればいいですか?」 全帝「俺は国王陛下の元に参る。 光帝は人質達の確認を」 光帝「分かりました」 俺はどうするべきか考え、光帝さんについていくことにした。 椿「俺も行く。全帝サンにはコレ、渡しとくな」 椿は投げ銃弾を渡して、飄々と光帝さんの隣に行く。 俺もついていこうと歩き出したが、全帝さんに肩を掴まれて小声で 全帝「彼は何者だ?」 と聞いてきた。 全帝さんは椿を、完全に信用したわけではないらしい。 要「悪人ではないですよ。普通の一般人です」 全帝「一般人が転移した者の追跡を行えるとは思えないが… 彼は、あいつらのスパイではないな?」 要「違いますよ」 全帝「…分かった。 彼が顔を見せない理由は、またいずれ聞かせてもらう」 そう言ってようやく肩から手を外し、足早に国王の元に向かった。 椿「要ー、早く来いよ~」 要「あぁ」 アイツ、疑われてるのに呑気にまたアイスを食べている。 あの格好といい、やる事といい、完全に見た目は不審者だよな。 突拍子に言い出した“人質奪還大作戦”といい、椿の考えはよく分からない。 それを光帝さんはよく平気に隣を歩かせるよな。 椿「なんだよ、要? そんなに見つめても、俺のアイスはやらんぞ!!」 要「いらねぇよ!」 光帝「仲が良いのね!」 グダグダ言いながらも、俺達は早足で人質達のもとに向かった。 ~要side.end~
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