5317人が本棚に入れています
本棚に追加
光帝「さて、全帝。
ツキ君は結局無傷ですし、私たちはどうすればいいですか?」
全帝「俺は国王陛下の元に参る。
光帝は人質達の確認を」
光帝「分かりました」
俺はどうするべきか考え、光帝さんについていくことにした。
椿「俺も行く。全帝サンにはコレ、渡しとくな」
椿は投げ銃弾を渡して、飄々と光帝さんの隣に行く。
俺もついていこうと歩き出したが、全帝さんに肩を掴まれて小声で
全帝「彼は何者だ?」
と聞いてきた。
全帝さんは椿を、完全に信用したわけではないらしい。
要「悪人ではないですよ。普通の一般人です」
全帝「一般人が転移した者の追跡を行えるとは思えないが…
彼は、あいつらのスパイではないな?」
要「違いますよ」
全帝「…分かった。
彼が顔を見せない理由は、またいずれ聞かせてもらう」
そう言ってようやく肩から手を外し、足早に国王の元に向かった。
椿「要ー、早く来いよ~」
要「あぁ」
アイツ、疑われてるのに呑気にまたアイスを食べている。
あの格好といい、やる事といい、完全に見た目は不審者だよな。
突拍子に言い出した“人質奪還大作戦”といい、椿の考えはよく分からない。
それを光帝さんはよく平気に隣を歩かせるよな。
椿「なんだよ、要?
そんなに見つめても、俺のアイスはやらんぞ!!」
要「いらねぇよ!」
光帝「仲が良いのね!」
グダグダ言いながらも、俺達は早足で人質達のもとに向かった。
~要side.end~
最初のコメントを投稿しよう!