☆超絶変態淫魔と魔学の朝☆

6/11
前へ
/30ページ
次へ
シャルルが、教室に着くと、朝、登校してきた生徒たちでごった返していた。 そんな人ごみの中に、キョロキョロと、誰かを探す背の小さい女子生徒の姿が確認できた。 シャルルは、そんな彼女を見てニヤリと、下衆な笑みを浮かべると、目をきらりと光らせ、足音を立てないように、微妙に浮遊しながら、彼女の背後へと回り込む。 そして、自らの後ろに這いよる変態の影に気づいていない彼女のスカートに手をかけ、悪戯な風もビックリの速度で手を上に上げる。 すると当然の如く、スカートがひらひらと舞い上がる。 スカートの内側に佇む黒のレースに釘付けになり、歓喜の声を挙げる数人の男子生徒と、いたずらを成功させた子どものように無邪気に笑うシャルル。 浮かび上がる、自分のスカートに一瞬目をやりビックリしたすぐあとに、顔を真っ赤にして、スカートを抑えながら、叫ぶのはシャロン・アリスティーニである。 「きゃあああああああああああああああああ!!!」 「あっはっはっはっはっは♪セクシーなパンツ履いてるじゃないの~♪ほあ、シャルルちゃんにもっとよく見せてご覧なさいな」 そう言って、笑うシャルルをキッと睨みつけ、腕を巨大な刃物に変え、上から振り下ろすシャロン。 依然、顔は真っ赤である。 その刃を、真剣白刃取りのようなポーズで受け止めて、少し焦ったような表情を浮かべるシャルル。 「はぁ・・はぁ・・・・どうやら・・・よっぽど脳天叩き割られたいみたいですわね・・・シャルルさん・・?」 「ちょちょちょちょっと待ってよ!シャロンちゃん!ちょっとしたお茶目じゃないの!ね?」 もともと朝の喧騒で煩かった教室は、この出来事で、更に賑やかになっている。 そこへ、少しだけ遅れて姿が教室に入室する。 その光景を見て、眉間を抑え、遅かったか・・・とため息をつきつつその場へ歩いていく。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加