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一通りのやり取りを終えると、普段どおり彼とおもしろくもない会話を楽しみ…、いや、我慢して時間は少しずつ過ぎていく。
こんなに話が下手な男もなかなかいないだろうと思うほど、お粗末で内容の無い接客。
ただ顔やスタイルが良いというだけで、No.1でいられるのならこの店も大したことはないのかもしれないな。
まぁ、元々私も男を容姿で選ぶようなミーハーだったから人の事は言えないけれど…。
それでも現実に戻り、夢から覚めた私の見る今のこの世界は、簡単に言えば高いお金を払って若いオスに群がりにきているメス共という認識。
今はただ、この目の前の男を地の果てまでおとしいれたい…、それだけの一心でお金を払ってまで彼に近付いているのだ。
容姿が自慢なら、その容姿を私の手で少しでも変えてやりたい…、以前の私のように、そんな気持ちをこの男にも味あわせてやりたい。
私を侮辱した罪として…。
そう、私はフミ…、地獄の底から這い上がってきた戦士でゴワス。
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