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いくら意識しても、自分が同じように扱おうとしても、人間好き嫌いは分かれるもの。
ましてやリサと比べるなんてその時点で間違ってるよな。
早く席から外れたいと願いながら、少しずつ、少しずつ時間が過ぎていく。
相変わらず頬を赤らめてこちらを見てくる視線は変わらない。
いっちょまえに乙女ぶってんじゃねぇよ。
この退屈さをいかに凌ぐか…、俺の頭の中は目の前の客との会話よりも他の事に意識が向く。
そうだ!!こいつのあだ名をつけようか…、見た目、仕草からあらゆる候補のあだ名を考えてみる。
油ハム、おにぎり、桜島大根、汁だく、etc.…。
ん?汁だく?
考え出したらキリがないほど出てくるあだ名の中で、汁だくという言葉がやけにひっかかる。
汁だくをモジって何かないだろうか…。
そうだ!!ジューシーだ!!こいつのあだ名はジューシーと命名しよう!!
再び目の前のジューシーに視線を移し、我ながらあっぱれといいようがないネーミングセンスに笑いが込み上げてくる。
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