手ブラの若者

6/15
前へ
/304ページ
次へ
駅を出るなり、とりあえず今後の身の振り方について考える事にした。 「まず寝床と仕事だよな」 そう考えた俺はその両方を真っ先に探す事にした。 「もう少し計画的にするべきだったかな」 自分のアホっぷりを痛感しながらも、その後ひたすら街の中を練り歩く。 金が稼げればそれでいいんだ。 あの時の俺は都会に出さえすれば稼げると思っていたっけ…。 そんな時、突然後ろから強い衝撃を受けて俺はその場に倒れこむ。 「いってぇなぁ…、誰だよ…」 後ろを振り返った俺の前には、先程ヤクザみたいな連中から追い回されていた若者が息を切らしながら立っていた。
/304ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2172人が本棚に入れています
本棚に追加