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「助けてください!!」
突然ぶつかられて言われた一言。
訳が分からずそいつの顔を凝視していると、その後ろから男が3人近付いて来るのが見えた。
「やっと追い付いたわ!!兄ちゃん?いい加減に観念したらどうや?」
近付いてきた男は一昔前のヤクザのような見た目、パンチパーマに虎と龍の刺繍が施された柄シャツ、ボンタンみたいな紫色のズボン。
『映画とかじゃなくてもまだこんな奴いるんだな…』
込み上げてくる笑いを必死に堪えながらもやり取りを見ていた。
「後ろの兄ちゃんは知り合いか?」
「えっ?はっ、はい!!」
俺の事を知り合いだと抜かす若者。
「ってちょっと待てよ!!」
思わずツッコむ俺がいた。
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