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高々と放り投げられた鞄は、高校の高い塀を超え────、ぽすっという軽い音が発生した。よし、計算通り。
後は…………居た居た。
俺は持ち物検査が行われている校門へと歩き出す。というか思ったんだけど、この検査の仕方ってかなり効率が悪くないか。
「よう」
「げ…………」
いかにも嫌そうな顔されたな。
「仮にも生徒会長なんだから、愛想ぐらい振り撒いたらどうなんだ?」
「あたしは仮にも先輩なんだから、敬語くらい使ったらどうなの?」
「あー、小学生の頃、先生に言われたな。質問を質問を返すやつはバカだって」
「そうね。あたしはバカ」
「だから、俺はお前に敬語を使わないんだよ。敬う言葉と書いて敬語だからな」
「あんたはいちいち、二手三手先の思考読んで会話をするの?」
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