1章

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「じゃあ正室なら良いの?」 「良いけど、側室なんて迎えられたら嫉妬に狂う女になりそう」 「……」 うん、なりそう。 前、島に泊まりに来たイトコにも嫉妬して大変だったからなぁ……。 「嫉妬深い男は嫌い?」 「そんなに嫌いじゃない」 ちゅ、と頬にキスをされる。 「俺は面倒くさい男でもあるけど」 「その男に心底惚れてる」 「……」 真白は一瞬固まって、私をギュッと抱きしめた。 「……やっぱり側室でもいいかも」 「貢いじゃいそうだな」 「俺に?」 「今だって、もしベンツ買ってって言われたら死ぬほど働いて買う」
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