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「大和君は毎年同じ字を書いてたよ」
「なに、金とか?自由とかじゃないの?」
強欲だからな。
「まさか」
亮介は首を横に振った。
「お。あったあった……お兄、」
ちゃんの。
「……」
私は思わず、その字を凝視した。
「……これ、本当にお兄ちゃんが書いたの?」
「そうだよ。俺は一番好きな字」
【家族】
【風間大和】
丁寧な字で、そう書かれていた。
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