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生暖かい…。
まるでその部屋はボイラー室のようだった。
視界が悪いなか、直輔はちょっとビビりながらも前へと進んでいる。
そのとき、直輔は何かにつまづいた。
「うぉへっ!?」
実に情けない声を出して彼はすっころんだ。
今彼はビビっているからとても敏感なのだ。情けない声を出すのも無理はない。
「ナニ??? これナニ???」
直輔がつまづいたのは太いケーブルのようなものだった。
彼はケーブルを辿って奥へと進んでみた。
たどり着いた先は、物凄い大きな機械の前だった。
直輔はその機械をよく観察してみた。
結果、あの厄介な霧はこの機械から出ていることがわかった。
そのとき、
「誰? あなた誰?」
後ろからなんとも優しい声が聞こえた。
ふりかえってみてみると、一人の少女が寂しそうな目で直輔を見ていた。
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