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「――……ん……」
「……三咲っ!?」
瞼を開くと心配したような顔の透がいた。
「……あ……、透…?……ここは…」
「合宿所だよ。…浩輝がここまでおぶってきてくれたんだよ」
透はキュッと僕の手を握った。
「…そっ、か…浩輝が……」
浩輝がここまで僕を…
僕はすくっと起き上がった。
「ごめんね透!心配かけて…みんなもだよね…」
「ううん、みんなも安心してたし三咲が安全ってだけでなによりだよ」
透はにこっと僕に笑ってくれた。
「あ、僕みんなのところいってくるね!」
「―――……ねぇ、三咲」
「…ん??」
僕は振り向く。
「…………ううん、なんにもないよ…いってらっしゃい」
透は少し目を細めてからてをヒラヒラさせてぼくを見送った。
?
どうしたんだろう…?
「すぐ戻るからね!」
僕はそういって、部屋をでた。
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