~ 第 一 章 ~

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 そう思いながら、俺は女の中で果てた。  女も果てたのか、体をビクンッビクンッと痙攣させていた。  その後も、マリ○ァナの効き目が無くなるまで、女とヤリ続けた。 「ありがとうございます」 女を残し、自動ドアを抜けようとすると、店員の声が後ろから聞こえた。  自動ドアを抜けてから、ポケットの中から携帯を取り出して見ると、“新着メールあり”と“着信あり”の文字が目に入った。  メールは、やり取りや、返事を待つ間が嫌いだから、誰にもアドレスを教えてないため、無視した。  しかし、着信は誰からか気になったので、携帯を操作し、相手を確認した。  非通知が二件、知り合いの経営しているショットバー“double”から、一件の計三件の着信があった。  少し迷いがあったが、後から何か言われるのが面倒臭いので、電話を掛けようと思い、“double”の番号を着信履歴から呼び出し、通話ボタンを押した。  携帯を、耳に当てた。  乾いた呼び出し音が、耳に響いた。 “プルルルップルルルッ…” 『お電話ありがとうございます。ダブルです』  呼び出し音が四回目で途切れ、聞き覚えのある声が耳に届いた。 「浩ちゃん?番通で俺ってわかってんだから、そんなに愛想ふりまかなくても良いのに」  俺は、笑いながら電話の相手、浩司に言った。 『よぉ、勇二。一応決まりだかんな。言わねぇと怒られんのよ。仕事だからな』  面倒臭そうに浩司、 「仕事って怠いねぇ」  そんな浩司に、俺は正直な気持ちを言った。 『で、どうしたんだ?』 「あっ、俺の携帯にダブルから着信入ってたんだけど、知らない」  浩司に尋ねられ、電話を掛けた理由を話した。 『俺じゃねぇから、多分貴志だろ?さっきまで店に居たんだけど、お前から電話ある本当少し前に、どっか行ったんだよなぁ』  こっちから電話を掛けたのに、浩司はタイミングの悪さが、自分のせいだとでも言うように、申し訳なさそうに言ってきた。 「わかったよ。じゃあ、貴志君の携帯に掛けてみるよ」  俺はそう答えてから、携帯の終了ボタンを押し、電話を切った。  それからすぐに、貴志の番号を呼び出し、通話ボタンを押してから、携帯を耳に当てた。  doubleに掛けた時と同様に、機械的な音が、耳な響いてきた。 『はいよっ』 三度目のコール音が途切れ、電話の相手、貴志の明るい声が聞こえてきた。
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