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僕は取り敢えず、ホテルの名前と部屋番号を渡して、明日、暇だったら昼飯でも行きましょう。と言い残し、その怪しいカラオケを後にしたのでした。
と言うか、自分の中では完結していて、当時、全く声をかけられなかった憧れの高校時代の娘に再会して、自分の気持ちを伝えられたような満足感に浸っていたのでした。
だから翌日になって本当にホテルの部屋に電話がかかってくるとは思いもよりませんでした。
寝ぼけ眼で電話に出ると、フロントからで、「お客様です」的なことを言っている。
客?そんな人いないけど。何かの間違い…
二日酔いの頭を巡らし、あっ!と思いました。
まさか。と思い、ロビーに行くと昨夜のあの娘が輝くような微笑みで佇んでいるではありませんか!
えー!嘘でしょう?と思いました。こんなことってあるんだ。生きてて良かったー。とまでは思いませんでしたが、金絡みの不純異性交友に飽きていた僕にはとても嬉しいことでした。
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