故意濃い恋

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いつもどうり、夏菜子と昼御飯を食べて、色々喋ったりして...こんな時間も、私が成仏してしまったらもうなくなってしまうんだね。もし、私が成仏したら夏菜子はどうなるんだろう... 「ね、どーしたの?なんか最近悩んでること多いねー?」 「え、あ、うん」 やっぱり、夏菜子にはなんでもお見通しだ。 「ねぇ。夏菜子...私ね...」 「あっ!!!わかった!好きなひとできたんでしょ!!」 「へ...?」 「いやいやぁ~~ついにゆうちゃんにも好きな子が出来ましたかぁ~長かったねぇ~」 いかにも、しみじみという感じで言う夏菜子に、少し笑ってしまう。 「ほらっ、照れてる~誰よ!協力しますよ」 「ハイハイどーも、でも私居ないから、好きな人なんて」 「え、そうなんだ...」 本気で喜んだり、悲しんだりされると、こっちもちょっと申し訳無い気持ちになる。 「う、うん、あ!でもさ、最近ちょっと気になる人は...」 「誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰誰」 「誰って、言い過ぎ(笑)」 夏菜子は、面白いなぁ 無くしたくないものを、手に入れちゃったら駄目ですよって、この世への行き道に言われたっけ。 でも、もう今ごろ遅いかー
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