『1』

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「ほら、見てみて。あとはデータ入力だけだ。」 不思議なカプセルの中で眠っているのは紛れもなくエイジだった。 あの日、私の前から突然居なくなったはずの。 もう聞くこともないと思っていた寝息だった。 「彼は今、どんな状態なの?」 「今はレンタロイドを作成している夢を見ている。自分がレンタロイドだと悟られにくいようにね。」 …レンタロイド。 目の前にいるエイジは、エイジじゃないんだね。触れる事だって今ならできるのに。
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