兄と俺

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兄と俺

「お…おき…起きろ連」 (う…うん?) 俺の脳はゆっくりと覚醒していく 零「やっと起きたか零」 「兄貴…」 俺はそう言いながら辺りを見渡す 今は昼休み後の5限目の授業中みたいだ 零「ったくお前はいつもいつも」 「仕方ねーだろ、昨日仕事で大変なのは兄貴も見てたろ?」 俺は兄貴に言い返す 零「この時間は起きてろって言ったろ」 「へいへい」 俺は塚本連である、ここの学校に通う二年生だ さっきから話しているのは塚本零、俺の兄だ まぁ不思議だろ?双子でも無いのに俺に話し掛けて来る兄 誰もこっちを見ない状況 兄貴は…俺の家族は2年前に交通事故に遇い、父と母と兄貴はその時に亡くなった 当時は悲しんだが今は事実として受け止められている 亡くなってからしばらくして、兄貴の夢を見て 明くる日から、視覚は出来ないが兄貴は俺の脳内に住み着いた 不思議でよく分からないが まぁ頭の中で会話してるから、誰も気付かない これが今俺が分かる現状
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