4人が本棚に入れています
本棚に追加
兄と俺
「お…おき…起きろ連」
(う…うん?)
俺の脳はゆっくりと覚醒していく
零「やっと起きたか零」
「兄貴…」
俺はそう言いながら辺りを見渡す
今は昼休み後の5限目の授業中みたいだ
零「ったくお前はいつもいつも」
「仕方ねーだろ、昨日仕事で大変なのは兄貴も見てたろ?」
俺は兄貴に言い返す
零「この時間は起きてろって言ったろ」
「へいへい」
俺は塚本連である、ここの学校に通う二年生だ
さっきから話しているのは塚本零、俺の兄だ
まぁ不思議だろ?双子でも無いのに俺に話し掛けて来る兄
誰もこっちを見ない状況
兄貴は…俺の家族は2年前に交通事故に遇い、父と母と兄貴はその時に亡くなった
当時は悲しんだが今は事実として受け止められている
亡くなってからしばらくして、兄貴の夢を見て
明くる日から、視覚は出来ないが兄貴は俺の脳内に住み着いた
不思議でよく分からないが
まぁ頭の中で会話してるから、誰も気付かない
これが今俺が分かる現状
最初のコメントを投稿しよう!