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約束の丘から少し遠い所の崖から帰る3人を見る影が2つ。
「………あの女の子がディセンダー…(ボソッ)当たり前だけど、『サクラ』に…彼女に似てるな…」
「うんそうなんだよ、ーーーイ。びっくりでしょ?」
どうやら彼の小さく呟いた言葉は3人を見続ける水色髪の少年には聞こえてなかった様で、彼は小さく安堵のため息をつく。
「うん、そうだな」
「ねぇ、ーーーイ。俺…君には期待してるよ?」
「…そっ、か」
「俺はこの世界を…全部を壊したいんだ。そんな時の彼女の選択は?表情は?…楽しみだよ」
水色髪の少年は顔を恍惚とさせながら言う。彼は少し悲しそうに顔を歪めて、何も思い出さなくなった、思い出せなくなった…水色髪の少年の横顔を見つめる。
「そっかぁ…。…じゃあ俺はそろそろ。帰らないと…彼らを待たせるから」
「ん、分かったよ。じゃあ、またね。ーーーイ、次会う時は…」
「必ずあのディセンダーの情報をもってこい、でしょう?」
「分かってるなら良いんだ」
「じゃあ…」
そう言って彼はここを去る。…水色髪の少年は名残惜しそうに遠くに居るディセンダー…リオウを見ながら
「ねぇ、君はどうする?ふふ…まぁ、いっか。…君と戦える事、楽しみにしているよ?」
と妖しそうに微笑みながら、この場からまるで霧の様に消え去った……。
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