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「まあ、それもそうね……。」
前田は少し小声でそういってから、私の方へ振り返った。
「どうしたの?」
私はとりあえず訊く。
「大したことじゃないんだけど、今日のお弁当の話。今日さ、中庭で食べない?」
嘘だ。絶対そんな話じゃない。
「うん。いいよ。私、中庭とか憧れだからうれしい!」
嘘をつかれてうざかったけど、いい子ぶってやった。
そんな会話をして、私たちは理科室へと向かった。
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