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「あぁぁ~!」
──!?
び、びっくり、した…。
航平さんとの事を思い出していたら突然、 鷹矢さんの隣に居る薫さんが大きな声をだした。
「ゆう君もいたのね!航平も、ゆう君も大人になっちゃって~。あ!美那(みな)が聞いたらきっと、喜んで飛んで来るわよ。
ゆう君の事、大好きだったもんね美那」
ゆう君……優心さんの事だよね?
あ…薫さんを見ていた葵さんが優心さんを見ると…。
優心さんは…ゆっくりと左上を見た。
…沈黙…が…。
「ねぇ、美──」
薫さんが携帯を取りだし何か言いかけると──
──ガタッと、私の隣にいるコウが立ち上がった。
「みこと大人はほっといてオレ達は行こう。時間勿体ないし」
「え…」
…大人はほっといてって、私も大人なんだけど…ね。
コウが私の手を引っ張って立たせると、そのまま歩──
「!?…ッ」
「みこと何やっ…て…。オッサンその手、放せよ」
コウに引っ張っられて歩き出そうとした私の右手を、鷹矢さんに掴まれた。
「俺も行く。葵と優心はどうする?」
「後で連絡する」
優心さんが、そう言うと鷹矢さんは伝票を持って立ち上がった。
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