《第一章》

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翌日もバタバタと私の実家を後にして着いた先は、私のアパートの前。 航平さんと優心さんがトラックを準備して待っていた事に私は驚いて、鷹矢さんを見ると…。 「今日中に俺の…俺達のマンションに引っ越すから」 それだけ言うとスタスタ歩きだした。引っ越す事を聴いていなかったから当然荷造りなんか全然してなくて、どーなる事かと思ったけど荷物は私の衣類が大半で、あとは本類が少しだけだった。 私が使っていた家電類や、ベット等は鷹矢さんのマンションにあるので必要なくて、業者の方にも既に連絡済みで、すぐに引き取りに来た。 なんと、お昼を少し過ぎた頃にはマンションへ到着。 そこで私は、また驚いた。 葵さんが皆のお昼御飯を作って待っていてくれたから。 昨晩、あんなに飲んでいたのに、この日も鷹矢さん達は、楽しそうにお酒を飲み明かしていたな…。 なんて思い出して…あれから、もうすぐ一ヶ月が過ぎようとしている。 新婚の私が、どうしてこの広いキングサイズのベットで一人寝て居るのかと言うと……。
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