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「ねぇ、私、何か食べたいんだけど?」
「はぁ!? 何なんだよ!! 薫さんまで! オッサンと二人で行けよ!!」
そんなコウにお構い無しで薫さんは…。
「あっ、ここ行こうよ。ほら、屋台村あるじゃん♪」
「……。」
あ…。
コウの機嫌が悪くなった。
──すると
薫さんの事を見ていたコウが突然、私の方を見た。
──グンッ…
「………っ…!」
「…ぁ!…」
「…またかよ…オッサン…」
コウが鷹矢さんを見上げて、そう呟くと私の頭の方で『フッ…』て、鷹矢さんが笑ったのが分かった。
コウは──
薫さんから私に視線を戻すと、私の手を掴んで歩き出そうとした、けど…。
私は…鷹矢さんに後ろからギュッとされたままで動けなかった…。
コウは、ぶつぶつ文句を言いながら結局、屋台村へ向かう事に。
屋台村へ向かう途中──
機嫌の悪いコウに、ちょっかいを出す鷹矢さん……。
…ますますコウの機嫌が悪くなるんじゃないのかな…。
と、少し前を歩く二人を見ていたら…?
鷹矢さんが少し屈んでコウに耳打ちした。
─すると。
チラッ…と、振り返ったコウと目が合った。
あ…逸らした…?
その後、良く分からないけれど…。
…うん、本当、男の人の事は…理解出来ない、けれど。
でも、コウと鷹矢さんは、じゃれ合っている…のかな…二人で笑って楽しそうにしていた。
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