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「…わっ!?」
せ、セーフ…?
……これが果たして本当にセーフなのか、と聞かれると微妙なのですが…。
鷹矢さんに急に腰を引き寄せられてしまった私は…そのまま鷹矢さんに倒れてぶつかっちゃいそうだった。
だから咄嗟に鷹矢さんの両肩に手を突いた私は…ぶつかる事は避けられた、けど…。
……すぐ目の前に…鷹矢さんの顔が…。
おまけに私の今の体勢…凄い私が鷹矢さんに積極的に襲い掛かっている様に見えるのでは……。
ベンチに座っている鷹矢さんの肩に手を置いたまま──
……え…と…。
私の右足が…。
鷹矢さんの座っている脚の間のベンチに…膝をついて乗っちゃっている…だから…その…。
私が鷹矢さんを見下ろしているという…いつものアングルと違う角度から見ても…かっこいい…。
て…見惚れている場合じゃない事に気づいて慌てて。
……鷹矢さんから距離を離そうと…肩を押して今の体勢を整えようとしたのに。
鷹矢さんが私の腰に廻している、その手を更に引き寄せ…元々前のめりの体勢だった私は…カクンッと、鷹矢さんの肩に置いたままの手の肘が折れる形で更に鷹矢さんに密着する形になってしまった。
……鷹矢さんの綺麗な顔が…近すぎる…ぅゎ…どうしよう…ドキドキしてきた。それだけで私の心臓は破裂しちゃいそうなのに…それなのに──
「……ぁ、た、たかやさ─」
「…みこと…キスして」
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