《第一章》

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「みこと、今日の夜って何か予定ある?なければ家で夕飯食べて泊まっていったら?航平と優心も来るし…」 「あ、ごめんなさい葵さん。今日もこの後、友達と逢う約束があって、御飯も一緒に食べる約束しているので……。」 「そう…。友達って、ゆり?」 前に、ゆりに連れ出されて行った豪華客船、その時に葵さんと、ゆりは意気投合して船の中のBarで飲み明かした仲なのです。 「いえ今日は…、前に働いていた所で知り合った方なんですけど、その方と…。」 「そっか~、航平と、うちの、おと~んが…『最近、みことが来ない!会ってな~い!』て、二人して叫んで居たから…また、騒ぐわね…。あ、それより鷹矢は、いつ帰って来るんだっけ?そろそろだよね」 「ふふっ…。はい、明日の夜には帰るって言ってました。 葵さん、やっぱり私、今日そちらに…」 パパさん達と、前に食事に行ったのが2週間前で、その後も1度誘って頂いたのに…同じ理由でお断りしてしまったので。 「やっぱり今日そちらに行っても良いですか?」 と聞くと 「みこと約束あるでしょ。……あ!それじゃー、明日みこと達のマンションに、お邪魔させて貰おうかな。鷹矢も帰って来るし…。みことは何も準備しなくて良いからね」 葵さんが凄~く、わくわく、目がキラキラしていた様な…。
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