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植物園で、私とコウが観覧船に乗るために、その場所へと向かい到着した、までは……よかった。
……う~ん~…。
今日が休日と言う事もあり多くの家族連れやカップルが…長蛇の列を作っている…。
「……みことォ…これ、今日乗るの止めない…?」
「…そう…だね…」
私は携帯を取り出して時間を見ると…まだお昼の時間までには、少しだけ早いし…。
他の場所へ向かった方がいいかな…。と、携帯とにらめっこをしていた私の隣に居るコウが…
「みこと!オレ、なんか食べたい!!」
叫んだ、と思ったらコウは、持っていたマップを広げたので、私も一緒に見ると…あ!
ここから少しだけ離れた場所に屋台村が新しく開設されたと、写真付きで大きく載っている。
おまけに!?スイーツの屋台が!
「コウ!ここ──!?」
「…船に乗るの諦めたのか?で?次は何処に行くつもりだ?」
マップを指差してコウに屋台村へ行こうと、伝える前に…頭上から突然声を掛けられた…。
あ……ぁっ…。
コウと私は…後ろを仰ぎ見るように顔だけを後ろを振り向いた。
……。
「…何だよ…オッサン…近い…。てか、ムカつくから上から見んなよ!」
ち、近い…。
と、言いますか…。
鷹矢さんの腕が…私の腰からお腹へと廻ってきてギュッと抱き締められている…のです…。
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