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花咲き乱れる伝説の地
フラワーガーデン
私は今、辿り着いた
幾多の戦いの日々が思い返される
「ミサト、良くここまで着いて来てくれましたね」
「そんな勿体のうございます。すべてはこの世の花の女王を決める戦いの激戦を突破された姫のお力ゆえ」
「そのような格好になってしまってまで…」
ミサトは私の世話役で
共に戦った女戦士
軽やかで硬い鎧を身にまとっていた為
鎧の一部が欠損し
肌があらわになって
擦り傷が胸をかすめ赤く
ヒリヒリと痛そうだ
「私は戦士ゆえ
格好など関係ありません
姫の盾となり槍となるのが使命
姫様こそ巫女のお姿故
乱れてしまって
ですが
お怪我なく安心です。」
「ミサトが常に私の側に居てくれたから…」
私はミサトを
優しく抱きしめた
「これから世界を花咲き乱れる美しき世界にする為
封印された
暗闇の竜を一人で倒さねば
もう少しだけ
一緒に居てくれ」
「勿体のうございます」
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