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「ミサトありがとう
もう行くわ。」
「姫様のご武運をお祈りしております。」
私は泣き出しそうになった
今まで
ここまで来るのにどれだけの犠牲があったか
共に生き抜いて来れたのは
ミサトとそれから…
振り返っては行けない
私は進むと決めたのだから
「姫、これを…」
「えっ?これは?」
「ソウルブレイド
ここまで来るまでに失った同胞達が鍛え上げた刀です。
我らの魂が篭っております。
お使い下さい。」
私は刀を見た瞬間
衝撃を受けた
仲間の同胞の魂の言葉が聞こえて来た。
姫様生きて
姫様戦って
姫様大丈夫
姫様任せて下さい
姫様ずっとあなたと共に
多くの私への想いが伝ってくる
「ありがとう、ミサト
大切に使うわ」
「行ってらっしゃいませ」
私は振り返る事なく
花咲き乱れる
フラワーガーデンを抜けて
大木の根元にある
洞窟へと足を進めた。
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