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暗闇の中に
小さな光が見えた
私は奥へと続く
洞窟を歩き始めた
奥へ進むと小さな光が
灯籠だとわかった
前後交互に置かれている
洞窟が明かりで照らされているが
先は見えて来ない
「どこまで続くのかしら?」
私は独り言をつぶやいてしまった。
数時間歩き続けると
広い空間が現れた。
湖がある
「綺麗、ここは…
凄く綺麗」
私はその美しさに
湖に一歩踏みだした
薄く濁っていた湖が瞬く間に透明で透き通った色に変わった。
巫女の装束には身を清め更には触れるモノを浄化する力があるのだ
巫女の力を持ち
装束に身を包むと
あらゆる邪気を退ける力が自動的に働くのだ
これまでの戦いで生き残れたのは
この力にも秘密がある
そして浄化した湖の水を飲む事もできる
「あれ?
湖が透明に…
飲んでも大丈夫みたいね」
私は両手で湖の水を掬いあげ
飲み干した
「ふう…」
私は湖から出た。
「ちょっとみんな力を貸してね」
私はソウルブレイドを鞘から抜き
地面に突き刺さした。
洞窟の空間に光が包む
「これで結界ができたわ
少し汗を流すわ」
私は巫女の装束を脱ぎさり
湖に浸かった
「ふう、こうしてると
みんなで里の温泉に浸かった事を思い出すわ」
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