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視界が晴れたら目の前にお城があったとさ。
…あの馬鹿野郎がいる気がする。
「勇者とかって召喚した?」
騎士「私が森の見回りをしていたのはそれを見ないためだ。
私は勇者などの力に頼るようでは国はすぐに廃ると思っているからな」
あぁ、やっぱりいちゃうんだね…八重望。
お城の中を幾らか歩いて、ひとつの大きな扉の前で騎士さんが止まる。
扉は見張りみたいな兵士2人によって開けられて、騎士さんがはいってったから私も入った。
騎士「王家近衛騎士団長、ハクア・キルデシア。
ただいま戻りました」
国王らしきおじさんに近付き跪く騎士さん。
私はとりあえず中にいる人を見回してみた。
杖付いて笑顔なおじいさんにピリピリした雰囲気のカラフルローブ集団、黒いローブの人だけねてるみたいだけど。
大臣っぽいのにニコニコした王妃様?
それから、聖剣っぽい剣を向けて警戒しながら飛び付くのを抑えるようにウズウズしてる勇者こと八重望。
隣のお姫様っぽいのはナイフの刃を握りしめて、私をまっすぐに濁ったヤンデレの眼で見てる。
お姫様が群を抜いて恐ろしい件について…
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