第一章

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ホームにはたくさんのレーゲンボーゲンのバッグの学生がいたけれど、確かに彼らほどの輝きはないにせよ、みんなちょっと気の利いたものを着て都会的な雰囲気を出していてまた気後れをしてしまった。 ただ突っ立っていて手持ち無沙汰にしているのも恥ずかしくて、逃げるように売店へと向かう。 売店はホームの一角にあった。オレンジ色の照明に白い壁のとてもおしゃれな雰囲気だ。中に入ってみるとみたこともないようなおやつや、文房具なんかが売っていた。 かわいい。きらめくような星のビーズがたくさん閉じ込められているペンや、ピンクのハートのビーズが先端についているキラキラしたペンもある。 ピンクのハートのペンはとても欲しかったけれど、かわいすぎて子供っぽいと思われたら困るから、スタイリッシュや高機能のペンを買うことにした。 芯をペンの上の部分にたくさんいれておくと、中の芯がなくなるたびに押すだけで一本ずつ補充できるのだ。 それからかわいいポストイットとおやつも買った。
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