初恋

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桜の木には 青春が茂っている。 セミの鳴く声が暑さを増す。 『もう夏だねー』 『あぁ…』 この私の隣にいる奴 周夜(しゅうや)とは 幼稚園からの腐れ縁で 私、平井悠希(ひらいゆき)は 周夜に 淡い恋心を抱いてる。 声をかけるのも 今ではちょっと恥ずかしい。 『……。』 先ほど、「あぁ」とから返事を 返した周夜は こっちを向いて 無言のままボーっとして私を見る。 目が死んでいる。
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