理解

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「でも、それが決めた道だから! お互い、頑張ろうねっ」 「……えっ?」 気合いを入れるように拳を握る樹里に、翔生は伸ばそうとした手を止めて固まった。 そんな彼を『仲間』認定した樹里は、ニコニコと笑っていた。 ……嶋津翔生、十六歳。 今まで人生楽勝だった彼の、初めての恋の相手は――なかなかに、手強そうである。 ―終―
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