理解

8/9
前へ
/44ページ
次へ
そんな翔生を、しばしジッと見上げると――不意に、樹里は笑みを浮かべた。 最初に会った時からずっと、翔生が見たいと思っていた笑み。 それだけでも嬉しいのに、初めて『彼』に向けられた笑顔に翔生の胸は高鳴った。 「そんな私を、知ってて好きになるなんて……うん、確かに同(おんな)じだね」 「相模さ……」
/44ページ

最初のコメントを投稿しよう!

58人が本棚に入れています
本棚に追加