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……意地になんてなってない!
仕方なく、息が切れている日野の方を振り向く。
「何?」
「はぁっ……シフト入れないんだけど……」
「……部長に言えばいいじゃん」
「俺、部長苦手だし……」
「わたしは嫌いだから。自分で言って」
「えー、佐代ちゃんひどーい」
後ろから抱きつかれる。
「重いです。どいてください」
「……じ、じゃあそういうことだからよろしくー」
冷や汗をかいた日野が、わたしに同情の眼差しを向ける。
逃げるな!
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