Ⅱ 交流会

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声をかけてきたのは、三枝 朱音(さえぐさ あかね)。 わたしに話し掛けてくる数少ない一人。 タメ口にしろと言われたから、そうしている。 「三枝さ」 「朱音、ね?」 「……朱音、も、珍しく来たんだ?」 「まあねー」 「あーい、交流会始めるぞー」 担任の志摩(しま)が、やる気なく入ってきた。 「きりーつきをつけーれーいちゃくせきー」 と、学級委員の伊吹がやる気なく号令をかける。 みんながやる気なく頭を下げる。 ……やる気がないクラスだ。
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