Ⅱ 交流会

8/10

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/25ページ
「Aの人数が少ないですね、立田さん、来てくれますか?」 立っていたわたしが指名された。 わたしは、ゆっくり歩いていたことを後悔しながら、のそのそとAに向かう。 すると、じゃああたしも、と三枝さんまでついてきた。 Bにいる男子――つまり男子全員――から、あ、と声が上がる。 みなさんお察しの通り、三枝朱音は――おそらく、クラス一の――美人だ。 「さえ……朱音はいいから」 空気を読まないやつはいない方がいい。 ――只でさえ敵対視されているのだから。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加