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「あらら、可哀想に」
わざとらしく、気の毒そうな顔をする茶髪の男。
「相森部長、来てたんですか」
相森 湊(おおもり みなと)。
恋相部の部長。
「まあ、部長だしねー」
「……なんで、自分の日にちゃんと来ないんですか……」
「だって、佐代ちゃんのことが好きだから……」
立田 佐代(たつた さよ)。
わたしの名前。
「あ、はい。ありがとうございます」
「何その反応つまんねー」
「……」
こんなときは無視に限る。
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