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東棟から、教室がある南棟まで歩く。
「あっ、タッタさん、俺今日の放課後シフト入れないんだけど……」
「……」
声の方をちらりと見て歩くスピードをあげる。
「えっちょっ……タッタ!!」
追いついてきて、肩をつかまれる。
「タッタって誰ですか。わたし知りません」
「…………そんな意地にならなくても……」
手をはらってほとんど走るような速さで歩く。
……あくまで走ってはいない。
「だから、意地にならなくても……」
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