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大学内の食堂で、今までの涼子との出来事を思い出していた。
あれから陽子さんと皐のバトルでややこしい事件に決着はついた。
その後、陽子さんがアメリカへ行く為、空港に見送りに行くことになり、涼子も色々と整理することが出来たみたい。
『京香さん、さっきからため息しかでてませんよ?』
横から皐が小さめな声で私に話しかけてくる。横目でチラッと見て、皐の反応を観察した。怖いモノを見る目をしている。
「出てないわよ!きっかけがあんたと思うと、ため息以上のモノがでるから」
『えっ!?そんなに涼子さんが好きなの?』
「は?なんでその発想に行くわけ?」
『だって‥陽子さんを見送った後に仲良く二人で帰ってたから。涼子さんの秘密も先に知ったし、それなりの仲じゃないと教えないよ』
カップの中にあるココアに口をつけて、目線を奥にやり、涼子の秘密について考える。
確かに涼子にとっては重要なこと。それから距離が縮まったような気がする。
「その秘密のおかげで、初めて女に抱かれたけどね‥あっ!」
無意識に言ったことに気づき、急いで辺りを見たが誰も聞いていなかった様子。隣のバカに目線をやると、予想通りに固まっていた。
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