第4章

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…………… …………… 昨日の京香はある意味、かなり可愛すぎる。 素直じゃないのに受け入れる困った顔が、一番良いです。 翌日、自宅兼事務所で仕事しているが、頭の中は京香でいっぱい。 店の売り上げを整理し、仕事はきちんとしている。 午後から会議があるため、スーツを着ているが、シャツのボタンを3つ程開けてラフスタイル状態。 珍しくパンツスーツではなく、スカートのタイプで会議出席する予定。 意外と評判が良い為、時折着ていく。 「今頃、皐さんに説明しているだろうな。椿先輩の研究室や基本情報も教えた…あとは陽子さんがどう反応するか」 陽子さんと椿先輩の関係を知った時は、それほど驚かなかった。 なんとなく雰囲気で分かっていたこと…私にも原因はあるから。 私は陽子さんに立ち直ってほしいんだが、彼女は椿先輩に対して何か企んでいそうで怖 い。 「昔から頭の回転が早い人だから。私が手助けしていることも分かっているはず」 ガラス張りの机に肘をつき、軽いため息を吐いた。 みんながスムーズに暮らせる日々は来るのだろうか。 再びパソコンの画面に戻ろうとしたら、扉を叩く音が聞こえた。
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