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「絢音ってば、また見てる。」
廊下の窓を見下ろしながら、隣でほおづえをつきながら外を見る絢音にあきれながら声をかけた。
「うるさい!!だって、大迫(おおさこ)先輩って、カッコよすぎなんだもん。」
顔がとけそうなくらい嬉しそうに、ボーッとサッカー部の練習を見ている。
「そう?」
あたしは全然。
興味もわかない
「紗羽には、かっこいいお兄ちゃんいるでしょ?あんなお兄ちゃんいたら、世の中の男がかすんで見えるでしょ?」
プックリとホッペをふくらませて。
口までとがってる。
「まぁね。」
なんて、あたしもマンザラじゃない。
だって、本当の事だもん。
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